2020.06.03 原題「梅酒を仕込む 2019年版」から変更。 当ブログの梅酒計画もこれにて完了! 2018年版の出来が良かったので、ほぼ同じ工程で作ってみます。 再確認という事ですな。 今回の2019年版も同じ結果になれば再現性もあると言えるでしょう。 【試行錯誤で得たもの】 今までに当方が獲得した梅酒のコツです。 <本質・意味> ❶ホワイトリカーだけで漬けると早い段階で梅の色が出るが、 梅の濃厚なエキスまでは出てこない感じ。 濁りやすい。 ❷砂糖が溶けると瓶の底に濃厚な砂糖の層ができて自然には混ざらない。 ❸砂糖が濃すぎると早い時期に梅エキスが絞り出され、 梅がギュッっと締まった状態になっちゃう。 その影響で種から出るらしき深い味までは出てこない。 2019.06.22緑文字追記。梅シロップの時も同じでしたね。 香りはジャム風、抽出した味は主張が弱目。梅はイマイチでした。 ❹砂糖が溶けたらよく混ぜて濃さを均一にした方がエキスが出やすい。 底に沈んだ梅は❸の状態。濃厚な砂糖の層。 浮いた梅は❶の状態。砂糖が薄すぎる上澄み。 そうならない様に混ぜた方が良いでしょう。 ❺3ヶ月くらい掛けて徐々に砂糖を加えていく方が良い感じ。 完成後の味との関連性を模索した結果です。 梅の浮き具合は砂糖が染み込む速さに関連してると思います。 ❻梅酒の色と味は無関係。 梅の品種や完熟具合によっても色が違うと思います。 <着目点> ❼砂糖300gなら数時間で溶けちゃう。 →砂糖が溶けるまで要観察。放置しない。 ❽砂糖の濃い層ができると梅はその上に浮く。 →すぐ混ぜる。 ❾梅が液面に浮いたら、その上にホワイトリカーの層を作る。 →液面にそっと注ぎ入れます。 一般的な梅酒の常識、通説と違うから信用出来ないかも? 通説の方が間違ってるんじゃねーの?(爆) 根拠は当方ブログの過去記事(梅酒の記事)をご参照! 何回も作ってそうなるんだから本当なんですよ。 【2019年の梅酒計画】 ①青梅1kg、ホワイトリカー1.8ℓ、砂糖300gで漬ける。 半日もせずに砂糖が溶けて瓶の底に層を作る。 砂糖の濃さが均一になる様に混ぜる。 納戸に放置。 ②1ヶ月後(7月) 300gの砂糖を追加。溶けるまで放置。 ③その2日くらい後。 砂糖が溶けて瓶の底に濃い砂糖の層ができた状態。 それを菜箸で混ぜて糖分を均一にする。 上側にホワイトリカーの層をちょっと追加。 ④3ヶ月後(9月) 400gの砂糖を追加。溶けるまで放置。 ⑤その1週間くらい後。 砂糖が溶けて瓶の底に濃い砂糖の層ができた状態。 それを菜箸で混ぜて糖分を均一にする。 上側にホワイトリカーの層を追加し満杯にする。 ひたすら放置。 ⑥12ヶ月後(2020年の5月末) 完成。 この予定をスマホorパソコンのスケジューラーに書き込みます。 自動で通知してくれますな。 ちなみにですが、2018年版の最初の工程にあった 「最初にアルコールだけで漬ける」てのを省略しました。 イメージだけで語られた噂話の感じもありますし、(爆) 効果が無さそうですし。 そういう訳で省略しました。 【材料】 青梅 1kg 氷砂糖 1kg ホワイトリカー 1.8ℓ x2パック (余ったホワイトリカーはチューハイか何かで飲んじゃえばOK。) 【漬けちゃいます】 青梅を洗ってヘタを取りました。 表面が乾くまで待ちました。 ザルにひろげて数時間放置。 乾いたので瓶に入れました。 青梅1kg、ホワイトリカー1.8ℓ。 最初は氷砂糖300gだけ。アバウトに袋の1/3程度でOKです。 【5時間後】 朝に漬けて、昼下がりですな。 300gの砂糖が溶けちゃいました。 5時間後です。あっという間ですな。 濃い砂糖の層が瓶の底に溜まっています。 このまま放置してもほとんど混ざりません。 梅エキスの抽出には具合が悪いので、よく混ぜます。 菜箸を突っ込んで、梅をぐるぐる回して混ぜました。 ぐーるぐるっ♪ 混ぜた直後の写真が下図。 全体に砂糖が混ざりました。 重たい梅は瓶の底に沈みました。 軽い梅は液面に浮いています。 まだまだ砂糖も300gしか入っていないので浮力も弱いです。 ひと月くらいで梅は沈みますので、このまま放置します。 自然な温度の暗い場所に放置します。 まあエアコンの無い物置部屋とか、押入れですな。 【1日後】 翌日の朝です。色が抜けました。 梅の浮遊の状態が変わりました。 2019.06.16追記。 だいたい沈んできましたね。 色もけっこう出てきました。 15日程度の経過ですが早いですな。 砂糖を入れるときに酒が跳ねるので、 菜箸かオタマ等を使ってやさしく投入します。 その3時間後。 半分以上は溶けちゃいました。 その上に梅が浮かんだ状態ですな。 このまま2日間放置して下図となりました。 砂糖はまだ少々溶け残っています。 このまま放置しても砂糖が濃い層は混ざらないので、 菜箸で混ぜちゃいます。 ぐーるぐるっ♪ てかぁ。 混ぜると砂糖の濃さは均一になるんですが、 梅が液面の上に顔を出して浮いちゃいます。 下図の状態ですな。 これはカビる可能性があるという事で、 あまりよろしく無いみたいです。 梅が液面より下になる様に、 ホワイトリカーの上澄みを作ります。 下図みたいな方法で少しずつ注ぎ入れました。 そして下図の状態になりました。 酒の量が少し増えました。 梅は液面から顔を出さず、 液面よりちょっと下の方に浮かんでいます。 このまま納戸に放置します。 次は9月ですな。 【ふた月後】 2019.08.01追記。 ただの観察です。何もしません。 梅が沈みつつあります。色も深まりつつあります。 9月1日にすべき事は、砂糖の投入です。 残りの400gの氷砂糖を投入します。 氷砂糖は合計で1kg(一袋ぜんぶ)が入った事になります。 そして砂糖はすぐに溶けちゃうんですよねぇ〜。 4時間が経過した写真が下図です。 この残った砂糖はすぐには溶けない様なので、 このまま1週間くらい待ちます。 また来週!(爆) 溶けた砂糖が濃厚な層になっています。 この濃い砂糖の層は放置しても中々混ざらないという事で、 予定通り混ぜてしまいます。 菜箸を使って梅をグリグリ回しました。 梅ですが、 液面の上に顔を出してプカプカ浮かぶ様になりました。 この液面の上側に、そぉ〜っとホワイトリカーを追加しました。 余ったホワイトリカーは? チューハイにして飲んじゃうから余らないです。(爆) そういった場所による偏りは無い様です。 【一年後、完成、評価!】2020.06.03追記。 さて一年が経ちまして、 まずは観察からいってみましょう。 去年の10月よりは色が出た様ですな。 梅の実ですが、全体的に同じ感じになっています。 底側のヤツがシワシワとかいう事にはなっておりません。 たぶんエキスの抽出がうまくいったんでしょう。 これで完成なので、空きボトルと空き瓶に移し変えました。 まずは色の比較ですが・・・ 下図の感じ(爆) 薄〜い!(爆) 今まで作った中で最も色が薄い感じです! しかし今までの経験から言えることは、 色が濃いから味も濃いワケじゃない! 色と味は無関係なのでした。 次は梅の実を評価! 全体的にこんな感じで、良さげな普通の見た目ですな。 少しシワが少ないかも知れませんが、 表面がパツパツに張って固い訳じゃありません。 半分に割ってみました。 んー、タネにまとわり付いてますな。 ちょっとネッチョリ気味かも? さてここで、 評価基準が登場します。プラQです〜! プラムのリキュールが小さくキューティーだからプラQ? プラQの梅と味を比較してみました。 右、今回の2019版。 食感はネットリ傾向ですな。ジューシーという感じではありません。 まあ梅のエキスが絞り出された結果でしょう。残りカスっぽい(爆) しかし酸味甘みのバランスが良いです。 冷やせば印象が良くなる感じです。 左、プラQの梅。 あれっ?けっこう違いますよ?プラQの梅の方が味が薄いぞ? 酸味が強めで、自作2019版よりもプラQの方が刺激感があります。 おいしさはプラQが負けてる? あ〜あ、梅の実の評価ですが、 自作2019版が勝ちですよコレは。 プラQゴメン! 次は梅酒を評価! 2019版、今回のヤツ。 ぱぁ〜っと広がる香気と、酸味甘味がじんわり広がっていきます。 舌の奥まで余韻が続きますな。かなり良い感じ! 2013版、かなり2019版に似ていますが、広がりはそこまで無いですな。 渋みがちょっとあるかも? 2018版、やはり2019版に似ていますが、味の広がりが弱いです。 2016版、味が奥へ広がらず、上へ抜けていく感じ? 香りに引っ張られて鼻からスッと短時間で抜ける感じです。 ん〜やはり今まで作った中で最高レベルの味になった様です。 さてそれでは、 基準の味と比べたらどうでしょう? プラQの味、だめだな!(爆) 爽やかさが無い。古びた印象(かすかにホコリっぽい様な?) ぼんやりしている。味わいが続かない。イマイチ。 自作2019版の圧勝でした。全然違います。 プラQ御免。 いや当方が購入したプラQがハズレだったんかも? バラツキの最下位のヤツ。 んーしかし、大メーカーの製品でそんな事は無さそうですし? 大きなバラツキとか考えられないし・・・ こりゃあれですな。 やはり当方の自作2019版が完全勝利という事でしょう。 計画通りで目標達成できました! この作り方で問題なしという事ですな。 再現性も高いと言えるでしょう。 大成功! 飲んべんだらりと続けてきた甲斐があったというもんです。 大団円! 自己判断、自己責任にてお願い致します。 以上です。
by ca3080
| 2020-06-03 06:10
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