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ヘッドホン改造 その③

ケーブルを脱着できる様に変更しちまいました。




ヘッドホン改造記事の続きで御座います。
分解方法とか改造済みの部分につきましては以前の記事をご参照下さい。
ヘッドホン改造① ヘッドホン改造②
今回の記事は多くの方が実施している方法と似た感じで普通の改造です。
ケーブル変更や取り回しも楽になりました。


【脱着式の概要】
主目的はY型に変更する事です。脱着式はオマケの変更ですな。
Y型に変更する事でLch/Rchのケーブル長が同じになります。

脱着コネクタは当初RCAを考えていましたが直径が大きく無理でした。(爆)
結局はミニジャック/ミニプラグを使用しました。
ミニジャックを使用する改造は色々な方がブログ等で公開されています。
当方も他人様のマネと致しました。(爆)

ミニジャックとしては、小さい事。
そしてプラグが抜けにくい事。抜去がスルッと出来る物はNGです。
条件に合う物はマル信無線電機のMJ-073などがあります。

更に改造方法ですが、嵌め殺しはいけません。(爆)
メンテナンスが楽になる取り付け方法を考えました。




【Let's 改造!】
分解方法とか改造済みの部分は以前の記事をご参照頂きまして、
最初はミニジャックの加工です。下図の箇所ですな。ネジ山をつぶします。
テキトーでOKです。後でボンドを付けるのでツルツルにすると逆効果になります。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_9515621.png

そして端子ですな。GND側の部分が長過ぎるので適度に削除します。
後から気付いたので改造途中の写真は未加工となってます。先にやっとくのが吉。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1018871.jpg


次にミニジャック取り付けの邪魔になる部分を削除します。
下図はLch側の不要部分です。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_9391282.jpg


不要部分を切り取り、干渉する部分を切削します。
後ほどボンド付けしますので切削痕はザラザラのままにします。
切りくずは掃除機で吸い取るのがベストでしょう。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_941247.jpg


次の工程はハウジング部分ですな。
不要穴(Rchのワイアを渡していた穴とか、失敗したバスレフ穴)は埋めます。
下図はLch側です。元々のケーブル引き出し穴がありましたが、U字に切開します。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_9525999.jpg

ミニジャックと現物合わせでお願いします。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_953933.jpg


Rchも同じ様に加工します。Rchには穴がありませんからちょっと大変です。
加工の方法は工夫する必要がありますな。最適な大きさにする必要があります。
(焼いちゃったら半田ごてのメンテが必要です。)
ヘッドホン改造 その③_e0298562_9543548.jpg

大きさはミニジャックの現物合わせでも良いですが、
φ7.0のドリル刃があれば更に楽です。ドリル刃で擦って切削する事も出来ますよ。
少しづつ加工します。ユルユルになると大失敗ですから要注意。(爆)
ヘッドホン改造 その③_e0298562_9574326.jpg


ハウジング側だけじゃなくて、
スピーカー側にもLchと同じ様に溝を掘る必要がありますな。
位置合わせも現物合わせです。ズレが無い様にピッタリの位置で切削します。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1005691.jpg



次は接着です。ボンドは下図の物を使いました。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1044929.jpg

ホーロ用ですが硬質プラスチックなので大丈夫です。けっこう丈夫で固くなります。
問題ははがれ易い事なので、接着面は紙ヤスリやナイフでザラザラにしておきます。
そして色が白いので塗り残しなどは一目瞭然です。

Lchの接着。ハウジング側ではありません。こちら側に装着するんです。(爆)
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1075516.jpg

作業としては塗りにくい所以外は少な目にボンドを塗布し、まずは固化させます。
けっこう早く固まりますからボンドは小出しにして、
Lch/Rchを別々に作業した方が良いかも知れません。
下図はRchですな。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_10101866.jpg

ボンドが少し固まって来たらハウジングを合わせてみて、
ズレが無い状態で固化させるのがベストでしょう。
写真ではボンドがダラッと沢山ついている箇所がありますが失敗です。(爆)
そこは無視して下さい。




ボンドが固化したら、ミニジャックの脇の部分を更にボンドで充填します。
  くれぐれもハウジングの取り外しに干渉しない程度とします。
  まあ盛り過ぎたら後で白ボンドを削れば大丈夫です。
次は配線です。装甲マスクみたいなパーツは外します。
スピーカーの縁(ヘリ)にニッパー等で溝を作って、配線の引き出し箇所にします。
こういう時にもエナメル線は有利ですな。省面積で済みます。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1014344.jpg

下図はLchです。同様に加工します。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_10151261.jpg


装甲マスクを取り付けて、内部配線を半田付けします。
構造が見えてきましたか? 良い感じにメンテナンスフリーなんで御座います。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1019563.jpg

     投稿の翌日:メンテナンスフリーは言い過ぎで誤解があるかも?
         厳密にはイージーオブメンテナンス構造という事で御座います。
内部配線は震動しない位置に成形する必要があります。
本体を軽く叩いた時にビンビン振動音がしない様にします。
駄目ならティッシュを巻けば解決。
下図はLchですな。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1021171.jpg



後は組み立てです。吸音材はティッシュが最適ですな。
クリネックスじゃなくて、安いゴワゴワした手触りの奴が良い感じでした。(爆)
ヘッドホン改造 その③_e0298562_1023318.jpg

写真ではシリコンチューブが写ってます。これを避けてティッシュを追加。


組み立てが完了。白ボンドが見えちゃっている部分をマジックで塗ります。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_10245449.jpg



ケーブル側ですな。
ミニプラグですが、カシメ部分の接触抵抗が若干怪しい場合は半田で補強します。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_10255452.jpg

ミニプラグの部分がやたら長いと実際に使う時に邪魔になります。
襟首に当たらない程度の物を使います。Lch/Rchの識別も忘れずに。

下図が完成形ですな。
ヘッドホン改造 その③_e0298562_10285057.jpg




音質的には変化無しと思います。
Rchの音が少し明瞭になった様な?そんな気もしますが、まあ気のせいでしょう。

応用としましては、RCAジャック⇔ミニプラグ変換アダプターを作成致しますと、
一般的なRCAケーブルを使って試聴する事が可能になります。



こんな感じで御座います。
なるべく小音量にして聴覚をいたわりましょう。
改造は自己責任にてお願いします。
以上です。
by ca3080 | 2015-03-07 11:29 | オーディオ&電子工作
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