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ターンテーブル・シートの自作

ただのシートです。一応はそれなりに効果がありますよ。(爆)



ターンテーブル(プラッター)の上に乗せる円形のシートです。
市販もされていますし、自作にしても多彩な材質を選べます。
有名な◯◯を真似して作るというのも可能でしょう。
ターンテーブルの付属品を使って満足ならゴムで良いでしょうし、自作する意味は?
少々考えた方がいいかも知れません。


【構造を考える】
ターンテーブル・シートの役割とは何でしょう?
いきなり作るんじゃなくて、少々考えてみました。

*ターンテーブルの震動「鳴き」を押さえる。
*レコード盤それ自体の震動「鳴き」を押さえる。
*レコード盤の回転する力が外部の力によって弱くなったりしない。
 これに付きましてはスタビライザーを用いれば改善があるでしょう。
 しかし、すべり過ぎるシートはどうでしょう? アタック音が影響あるかな?
 コンニャクみたいなシートも駄目そうですな。ビブラートが掛かるかも?(爆)

これらを考慮に入れて、下図の構造を考えました。
2ピース構造です。
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*ベースになるのは青で示した硬い材質です。
 レコード盤のレーベル部分はしっかりとした硬いシートに密着し、
 ターンテーブルの回転力をそのままレコードに伝えます。
*青で示した硬いシートは少々浮くかも知れません。
 これに対してはピンクで示したクッションで対応可能です。
 まあ隙間によって適当な物を使えば良いでしょう。オプションと致します。
*レコード盤自体がピラピラ震動する事象に対しては、
 赤で示したシートを追加します。
*最も特徴的な構造は「引っ掛け」構造です。言わばアンカーの様な物です。
 ターンテーブルの穴位置に合わせて出っ張りを作る訳ですな。
 これでシートは絶対にすべりません。当方の考えたオリジナル構造。
 「引っ掛け」は非磁性体で調整し易いプラネジを考えました。
 プラネジはニッパー等で切断して長さ調整ができます。
 SL-1200なら下図の穴に合わせてシートを作ります。
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 SL-1200以外のターンテーブルに対しては工夫して頂ければ良いでしょう。
 場合によってはプラッターに穴をあけるとか。(爆)



【材質を考える】
次に材質ですが、
*方向性が無い事。震動をダンプできる材質である事。
*加工がし易い事。
*入手が容易で安価な事。
これらの条件に該当するシート類は色々と選べるでしょう。
当方が選択した材質は、硬いシートがMDF材、薄いクッションが和紙系の紙です。
詳しくは実際の作成の所に記載します。

そして難しいのは、静電気が帯電しにくいという特徴です。
難易度が高そうですな。それをどうするか?
これには特殊半導体カーボン塗料が使えます。(爆)
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ナノレベルではグラファイトがゼロギャップ半導体になっている?(爆)
そしてグラファイトの層間には電子を供与したり受容する層間化合物が存在?
未来技術の特殊塗料かも?(爆)

墨汁だけだとちょっと心配なので最終的にはセラックニスで仕上げます。
セラックニスは高級楽器に使用されるなど音が良い塗装材なのです。



【工作してみんべ】
まずはMDFの板です。厚みも色々選べます。
普通なら3mm程度ですな。実際の使用状況に合わせてよく考えましょう。
当方は5mm厚の物を選びました。ターンテーブルシートとしてはかなり厚いです。
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切断して穴をあけ、面取りをします。真円形にする必要は無いと思います。
若干小さめに作らないとレコード盤の縁を持つ時に邪魔になります。要調整。
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これに塗装をします。乾いたらφ2.5mmの「引っ掛け」用の穴を開けます。
タップはジャンクで転がっているSタイトを使いました。タップタイトです。
秋月のプラネジと同じネジ径、ネジピッチの物を使いましょう。(爆)
ちなみに片側1カ所だけですよ。対角2カ所はNGです。
対角に2カ所作ってもバラ付きによって片方しか穴に接触しませんし、
接触しなさそうで微妙な場合はビビリ音の原因になるかも知れませんな。
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完全に乾燥すると導体になりますが中途半端な抵抗値になります。
静電気に帯電しないかどうか? けっこう大丈夫っぽい感じですよ。
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次に薄いクッションの方です。
和紙系ですが、余った障子紙を使いました。(爆)
障子の張り替え時に捨てずに取っておくと色々と使えます。
手触りにしっとり感がありしなやかで毛羽立ちが無い厚手の紙ですな。
当方の使用した障子紙は100%和紙じゃなくて合成繊維入りです。
2枚用意して繊維方向を90°変え張り合わせます。
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紙には表裏がありますからスベスベの方が表になる様に貼ります。
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そして墨汁を塗り重ねます。けっこう濃い色になるまで塗りましょう。
乾いたらセラックニスを塗ります。いい感じの手触りです。
乾燥すれば抵抗体になります。
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次に合体します。
一応は真ん中がズレない様にターンテーブルにセットして、
回転させて位置を確認ですな。これを両面テープ2カ所で貼ります。
ズレない目的くらいしかありません。ユルユルがいいんじゃない?
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センター軸穴が塗装によってふやけている場合があります。
φ7.2mmのドリル刃で再度ザグってみればOKです。手でザグれます。
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硬いシートにガタ付きがあったり、モーター軸のあたりが浮いている様なら、
ターンテーブルとMDFシートの間にCDと同じくらいの大きさの
障子紙クッションを入れればOKでしょう。塗装無しの白い紙でOKでしょう。
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【ちょっと測定】
回転力に関しましては「引っ掛け」で強引に回しますから強いでしょう。
障子紙クッションの効果を測定します。
障子紙クッションが無いと波打っているレコードは下図の様に浮きがあります。
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障子紙クッションが無いこの状態と、クッション有りの差を見てみました。
シングルレコード7インチの最外周、無音トラックの「鳴き」を見てみました。
パチパチ雑音の多い方がより多く「鳴く」ので、その様なレコード盤を使用。
レコード盤それ自体がピラピラ震動する訳ですな。
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音楽の出始め以降をカットしているのでパチパチ音の場所がバッチリ合ってます。
横縞は音程が一定という事を表しています。「鳴き」ですな。
クッション使用によって横縞がほとんど抑制されるのが確認できます。
グラフの緑色(-60dB)が減少し青色(-100dB)が増えています。
つまり静かになった訳です。
まあ障子紙じゃなくてもたいがいのクッションで同様の効果がありますな。(爆)
でも当方の自作品はフワフワしたクッションではありません。
回転する力も強力に保持されてますよ!

さて、墨汁を塗った障子紙ですが、
同じ様な半・導電性のシートとしてトライガードが知られています。
トライガードは不織布という特徴があります。表面はすべすべじゃありません。
そして値段を考えた方がいいでしょう。(爆)



【注意事項】
記事の内容は鵜呑みにせずご自身で実験評価して下さい。
そして当方はめんどくさいので一切サポート致しません。(爆)

以上です。
by ca3080 | 2014-10-19 10:33 | オーディオ&電子工作
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