SL-1200Mk3改造②ハム対策

MMカートリッジを使用しますとターンテーブルの内周ではハムノイズを拾います。
その現象以外にも色々あるみたいなので対策してみました。



中古品とは言え改造にはリスクが伴います。
AC100Vのコンセント機器なので火事や漏電、感電の危険性があります。
むやみな改造はやめましょう。(爆)

特に今回は火災や感電になるリスクが高いですな。
すべては実行した人の自己責任という事で。


【原因と対策方法】
原因は単純です。AC100Vの電源トランスから交流磁場が漏れてくるのです。
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それ以外にも、
筐体へ飛び乗ったハムノイズはコモンモード電流となって戻ってきます。

対策は下図の様にスイッチング電源のACアダプタに入れ替えます。
出力が直流なので、SL-1200の基板にある安定化電源もリプル低減されます。
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*SL-1200の動作に必要な電圧は22V以上あれば動く様です。
 基板のレギュレーター出力は公称21Vですが実測で20.3Vでした。
*SL-1200の消費電流を測定してみますと、
 通常動作で250mA、スタートとストップの瞬間に600mA超。
 回転中のターンテーブルを手で押さえると620mAくらい。
 スタイラス・イルミをOFFにすればいずれの値でも50mA下がります。
 (前回の改造を実行すれば全体に30mAの削減がされます。)
*この電圧と電流を満足するACアダプタという事で、
 24V0.75Aの物を選択しました。
 置き換え可能なサイズを探して採用します。
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【ちっとんべーやってみんべ】
①ACアダプタの足を折る。(爆)
 ペンチで折れない人は金鋸で。
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②線を付ける。(爆)
 PSE適合に準ずる安全性能の配線材を使用します。
 絶対に外れない方法でハンダ付けします。
 必要以上の加熱もACアダプターを痛めます。技術が要りますな。
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③絶縁テープを巻く。
 電気工事用の絶縁テープを使います。安全重視。
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④シールド用アース線を付ける。
 GND側をテスターで確認します。
 半田付けして固定します。収縮チューブ等でショート防止します。
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⑤シールドを施す。
 アルミテープを巻きます。100V側には巻かない事。
 アルミテープを一周したら、そこにアース線を巻き込みます。(爆)
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 シールドのアルミテープがしっかりGNDに接続されている事を確認します。
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 更にガムテープで絶縁します。(爆)
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⑥トランスを外して分解する。
 ネジ3個で外せます。配線はワイアラッピングなので巻きをほぐせばOK。
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 更にネジ2個を外して、ボンドで固まっていますが分解します。
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 下図は不要な部品です。ゴムは1個だけ使用します。
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⑦トランスの組み立てと取り付け。
 先に作ったACアダプタを組み込みます。向きに注意。
 ゴムがある側が100V側ですな。
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 これをSL-1200本体に取り付けます。
 鉄板は磁気シールドになります。筐体とは絶縁状態。
 アルミのシールドに加えて2重構造ですな。
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 ビスが1個無くてもだいぶ軽くなったので問題ありません。
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⑧配線。
 しっかり半田します。ワイアも固定します。
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*この段階で電源をONにしてテスターで電圧を確認します。
 電圧を確認したら、下図の様に整流ダイオードをショートさせます。
 白がGND、オレンジが24Vです。
*注意事項ですが、ターンテーブルを外した状態で電源ONする時には、
 スタートボタンを押してはいけません。空焚きならぬ空回転は良くありません。
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 アレですな。
 SL-1200Mk5以降はコンデンサが違うかも?工夫するべし。(爆)
 他には、当方のSL-1200Mk3にはヒューズがありません。直結でした。
 これもACアダプタには保護回路が内蔵されていますから無問題。

 基板の内部回路も改造を予定していますが、
 その時にはこの部分をコネクターに置き換えます。
 まあハム対策だけなら今回の記事に書いた方法が簡単ですな。


【回路図】
まあ一応。メモ程度。
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【改造による効果】
まずは基板側の21Vレギュレーター出力電圧を確認してみました。
改造前と変化ありません。
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そして、どのくらいハムノイズが減ったのかですな。
カートリッジにShureのM97xEを使って、ターンテーブル内周にある時の
ハムノイズの飛び込み具合を測定しました。
測定用レコードの基準1kHzが0dBとなる様に利得調整しました。
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激減、効果絶大! ヤッター!(爆)


ちょっとそこの旦那、気付きましたか?
いつの間にかAC90V~264V/47Hz~63Hzにマルチ電圧対応されてますよ。(爆)
海外でも使えるかも。(爆)
でもその前には耐圧125Vしか無いC601を削除しなくちゃいけません。




前回はスタイラスイルミで、目で見て誰にでも判る効果があります。
今回はハムノイズで、まあ耳を澄ませば聴き取れる変化でしょう。
こんな感じで徐々に判りにくい世界に突入していく予定です。(爆)



【注意事項】
何があっても自己責任です。
何らかの問題が発生しても当方は一切の責任を負いません。
そして当方はめんどくさいので一切サポート致しません。(爆)

以上です。






2014.09.15追記。  C601は何のためにあるのか?
電源トランスを使用中に電源スイッチS601をOFFにすると、
過渡電圧がビヨンビヨンって発生して、スイッチの接点で放電します。
そうならない様にC601を付けて接点が傷むのを防止していたんでしょう。
(似た例では、リレーの駆動とかでも同じ様な部品を設けますな。)
ACアダプタに変更したから過渡電圧は無しです。C601は不要です。

















2016.08.08<告知>
第三者に対しての社会的な配慮及び礼節に欠けた表現があり、
不適切なコメントと判断し削除させて頂きました。

2016.08.08<告知>
何らかの利害あるいは問題を持ち込まれる懸念が生じましたので、
折角のコメントですが削除させて頂きました。






by ca3080 | 2014-09-13 10:24 | オーディオ&電子工作
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