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ポタアン(爆) その③

ポタアンの音質を仕上げます。見た事無い改善手段も公開。(爆)



【目標】
ワンポイント録音の音が、距離感をともなってリアルに聞こえる事。
前後方向の定位、距離感、奥行きを重視します。

メリハリや鳴りっぷりを良くすると平面的な音になる様です。当方はNGですな。
まあその辺は趣味の問題ですから、違う意見の方は他のサイトへどうぞ。(爆)


【評価用の機器】
評価するときの機器は重要ですよ。下図のイヤホンは駄目でしたな。
何でか知りませんが、音質の差が聞き取れないんですよ。(爆)
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上の写真にある製品を使っての音質改善は不可能です。(爆)
iPodやMacBookProのヘッドホン出力を信号源にするのも駄目ですな。
当方のブログに掲載したDAC、RCAケーブル、改造ヘッドホンは大丈夫。
これらは評価基準として十分に使用可能な音質に仕上がっている訳です。
まあ評価とは別に、上のイヤホンでも音楽を楽しむ事は可能です。(爆)


【デカップリング・コンデンサ】
いわゆるパスコンです。
パスコンの話の前に、この電源は定電圧電源である、という前提があります。
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つまり、定電圧電源があれば大容量コンデンサを使った様な効果があります。
しかも、採用したNJM2845は2.2uF以上で安定動作します。データシート参照。
大容量ケミコンは不使用でOKですよ!という話です。

まあそんな訳で、デカップリングのコンデンサを決めます。
これはもう当方の過去記事に何度となく記載した方法です。
回路が違っても同じ効果が得られます。今回も効果を感じますな。
結果しか書きませんが、下図のC11〜C18を使用します。
e0298562_2144964.png

C11,C12:4.7uF 村田 RDEC71E475K2K1C03B
C13,C14:0.1uF TDK FK22C0G2A104J または C3216C0G1H104J160AA
C15,C16:2700pF/100V CH特性 or C0G特性 サイズ2012 or 1608
C17,C18:68pF/100V CH特性 or C0G特性 サイズ1608


【アンプ部の音質改善】
出力段MOSFETは変更できません。
入力のNPNトランジスタは2SC1216ですが、好きな物を使用すればOK。
これは過去記事の試聴で高音質だったトランジスタです。
定電流ダイオードは面倒なのでそのまま使いました。
それ以外に音質への影響が聞き取れる箇所は下図の部品です。
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これを順番に決めていきましょう。


【カップリング・コンデンサ】
これも決まっている様な物です。過去記事を参照して下さい。
ネーミング的には難ありですが、「超SEコン」。(爆)
0.1uF(C0G特性) TDK FK22C0G2A104J または C3216C0G1H104J160AA
2700pF/100V CH特性 or C0G特性 サイズ2012 or 1608
68pF/100V CH特性 or C0G特性 サイズ1608
3種の容量を並列にして使用します。


【ブートストラップ・コンデンサ】
影響の度合いは少ないと予想していましたが、ハズレ。ここは影響有り。
一般品を外して、ブラックゲートNXを付けてみて判りました。マイッタ。
空間的な表現力にけっこう差が出ましたよ。
本当はブートストラップをやめて、電源電圧を上げて、バイアス電流を増やして、
ちゃんとした回路にすれば良くなるんだろうなと思いました。
まあポータブル機器で省電力ですから。妥協です。(爆)
ちなみにPOSCAP単品での使用はキツい音で厳しいですな。
結果はこうなりました。
100uF以上 ニチコンF950J227MBAAM1Q2
      またはAVX製タンタルTAJD227K010RNJ
      またはKEMET製タンタルT491D227K016ZT 等の音が良い部品
4.7uF 村田 RDEC71E475K2K1C03B
0.1uF 中程度以上の音質の物 ニッセイMMTよりも良い物
3種の容量を並列にして使用します。


【ベース抵抗、ゲート抵抗】
色々と原因はありそうですが、ゼロオームにすると音が良くなります。
抵抗独特の音の劣化、粗さといった感じが取れて艶々になりますな。
でもゼロオームでは寄生発振する時があります。危険です。
そこで登場するのがチップフェライトです。
正しくは、インダクタタイプのEMIフィルタです。
低周波では1Ω以下ですが高周波では抵抗になります。EMIフィルタです。
コイルでは代用不可能ですな。コイルだと共振の震動波形になっちゃいます。
手持ちのBLM18PG471SN1Dにしたらゼロオーム同等の艶のある音です。
大成功!
たぶんBLM18RK102SN1Dの方が発振し難くなって良いと思います。

 ※追記です。バラつきによってリンギングが収まらないMOSFETもあるかも?
  今回採用したNchデュアルのNDS9936も、負荷を掛けていじめてみると、
  少し発振みたいな波形になる様です。それに対して当方が対処した手段は、
  チップフェライトに低めの抵抗を並列にすれば大丈夫でした。具体的には、
  このページ下の方にある回路図のL102に100Ωを並列すれば完璧です。
  (2014.02.17)

ベース抵抗ゲート抵抗の代わりにチップフェライトを使用すれば高音質!
そんな話は他では聞いた事がありませんな。
まあ当方が初めて公開する秘技という事です。(爆)


【ボリューム】
これも音が良い小型品が無く、困った物です。
入手可能な範囲で試してみましたが…
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どれもパッとしませんな。
それじゃやっぱりこれですか?(爆)
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ポータブルにはなりませんな。(爆)
エッヘヘ。
どうしようか迷いましたが、ここにも秘技を公開しようと思います。
デールの巻線抵抗には及びませんが、かなり改善できる方法があります。
それは下図の様な回路を使用する事です。原理は不明です。(爆)
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*高抵抗のボリュームは音が悪いので、10kΩを使う物とします。
 R101,R102は好みの高音質抵抗を使用します。
*R101,R102の抵抗値は、使用するVRと同じくらいの値と致します。
 固定抵抗でも6.8kΩ以上になってくると音質劣化が大きくなります。
 4.7kΩを直列で使用する方が音は良いでしょう。
*R110,C110は入力の伝送路に対しターミネーターとして動作するかも?
*C110,C111を追加したフィルタのカットオフ周波数は200kHz以上。
 十分に可聴周波数を超えていますから影響は無いはずです。
*理由は判りませんが、とにかく68pFは音が良いんです!(爆)
 100pFにすると過剰な音です。47pFは効果が足りません。

これは市販の機器を改造する時にも応用可能ですな。
INPUTはRCA入力端子に直結すればターミネーター効果があるかも?
OUTPUTは半導体の入力端子へ直結にすれば滑らかさと鮮度が得られるかも?
効果の程は保証できません。(爆)


【最終の回路図】
最後にもう一つ秘技を加えます。ヘッドホン端子に68pFを追加します。
空気感が出ますな。とにかく68pFは音が良いんです!(爆)
今回のポタアンは出力端子に68pFを付けても発振しない様です。
他の装置で68pFを付けると発振するかも知れませんので要確認ですな。
以上の検討によって下図の回路図となりました。(図をクリックで拡大。)
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そして基板の写真です。
ジャンパーピンは音質の差を比較試聴する時に使用しました。
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 ※追記ですが、写真のアルプス製ボリュームが良いと言う事じゃないですよ。
  小型VRを変えても少し音質差があります。まあ品種とメーカーは多いですし、
  何種か入手して試聴してみるのも良いんじゃないでしょうか?
  最高音質のATTをポタアンに使うのは不適材不適所ですな。(爆)
  (2014.02.17)


【仕上がった音質の傾向】
これは…く、クリスタルクリアーな音。。
しまった行き過ぎた! ハイエンドの音がする!(爆)
こんな筈ではなかったんですが、市販の高級機より良いかも?(爆)
でもまあ、去年作ったヘッドフォンアンプの方が勝ってます。
比較すれば奥行きと分離が足りませんが、近い線の音ですな。


【注意事項】
実験や個人的な使用は自由ですな。しかし、当方考案の回路や検証を断りもせず
商品などに採用したり記事に掲載するのは駄目ですよ。パクりはイケません。
記事の内容は鵜呑みにせずご自身で実験評価して下さい。
そして当方はめんどくさいので一切サポート致しません。(爆)

以上です。



...
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ポタアン(爆)その④に続く...
by ca3080 | 2014-01-31 21:59 | オーディオ&電子工作
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