DACのアナログ追求⑨トランジスタを選ぶ

音質の詰め第3弾。トランジスタを選びます。
今回は計算とか測定が出てきません。試聴のみです。



いや〜難しい。頼りになるのは耳と感性と集中力と記憶力。
己を滅して五感を研ぎすますのです。
座禅の話?(爆)

まずは試聴結果を書きまして、その後にどう組み合わせるかを書きます。
今回はヘッドフォンアンプの時と違って、TrのIC定格が50mAの物が使えます。
定格電力PCは0.25W以上あれば大丈夫。さわれる温度にしか発熱しません。

良い音の定義としては第一に空間表現です。距離感、定位、広がりと奥行きです。
どこかしら音が悪かったりしますと空間表現が影響を受ける様に感じます。
音作りとか色艶を足した音も奥行き感が狭くなります。良い着眼点と思います。
今回の様なTrの音ですと広がり感はあまり変わりませんが奥行きに差が出ます。

ランキング形式ですが順番がつけられない僅差な物は同じ順位にしています。
当方個人の主観に依りますから順位等は気にしないで下さい。
だいたいNo.5以上であればかなり良い音と思いますよ。


【NPNトランジスタの音質】
No.13: 2SC1815  東芝 TO-92
  横方向に広がります。太めの音で高音は粗いです。
  スネアとかブラシの音が伸び切らないですな。

No.12: 2SC3421  東芝 TO-126
  2SC1815に似た押し出し感の強いキャラクターです。
  C1815よりは高音が少し伸びますな。

No.12: 2SC3423  東芝 TO-126
  中域に寄ってます。若干ですが曇っている様な感じもします。
  2SC3421よりも空間表現は良い感じです。

No.11: 2SC1843  NEC TO-92
  細かい音の分解能が高いですが少しカスレが残りますな。
  低音も少し弱いかも知れません。

No.10: 2SD756D  日立 TO-92L
  ボーカルというか、中域に集中して滑らかな音ですな。

No.9: 2SC1845  NEC TO-92
  2SC1843と似て細かい音が出る様で、定位感もありますな。
  もう少し滑らかさも欲しい所です。
  (2SC1841も同一チップか?データシートを詳細に比較すると完全一致。)

No.8: 2SC1775A  日立 TO-92
  きめ細かく奇麗な表現で優しい音です。強い音ではありませんな。

No.7: 2SC1478  松下 メタルキャンTO-18
  細かく緻密な表現ですな。潤いが足りないかも知れませんな。
  有名な石らしいですが、奥行き方向の表現が足りず、当方としてはこのくらい。

No.7: 2SC1941  NEC 角形TO-92L相当の角形
  声や楽器がちゃんと分離して聞こえます。奥行きも少しありますな。

No.6: 2SC639  NEC メタルキャンTO-18
  けっこうリアルで響きも良い感じです。空間も悪く無いです。

No.5: 2N2222A  ST メタルキャンTO-18
  かなり良いですな。密度感もありますしバランスも良いです。
  2N2219もほぼ同じ音です。

No.4: 2SC4001  NEC TO-126 何とブラウン管用Trですぞ。(爆)
  非常に緻密で繊細な音も出る個性のある音ですな。密度感もあります。
  見通しが利きます。広がり奥行きも2N2222Aより良いです。

No.3: 2N3019  ST メタルキャンTO-39
  2N2222Aに似た音ですが更に空間表現が勝ります。滑らかですな。
  過度の艶とか誇張は無いので地味です。どんな録音にも対応出来ますな。

No.2: 2SC781  NEC メタルキャンTO-39
  響きが非常に奇麗で優しい音がします。それでいて明瞭。
  力強い表現は苦手かも知れませんな。

No.1: 2SC1216  NEC メタルキャンTO-18
  2SC1008よりも艶があります。広い空間と響きが良いですな。
  かなり高い音まで伸びて聞こえます。相変わらずの1位です。

No.1: 2SC1008  NEC メタルキャンTO-39
  これも広帯域な音に聞こえます。空間的な見通しが良く定位もピンポイント。
  これも最高に良いです。(爆)



【PNPトランジスタの音質】
No.10: 2SA1015  東芝 TO-92
  太い音でおおざっぱな表現。粗い感じがあり高域はザラつく音でしょうか。
  奥行きは全く期待出来ません。強く前に出る音ですな。

No.9: 2SA970  東芝 TO-92
  高中低のバランスは良いが、これといった特徴も無く印象が薄い音。
  地味なのか曇っているのか、癖が無いのか? 空間表現は今ひとつです。

No.8: 2SA872A  日立 TO-92
  2SA970に似ていますが、より豊かな響き。若干カスレが残ります。

No.7: 2SA992  NEC TO-92
  広がり奥行きを感じられます。細かい所を良く描き出す感じですが弱いです。
  (2SA988も同一チップか?データシートを詳細に比較すると完全一致。)

No.6: 2SA915  NEC TO-92L相当の角形
  個々の楽器や声がしっかり鳴りますが混ざったり前に出過ぎたりはありません。
  濃い音ですが、広がり奥行きも良い感じです。

No.5: 2SA718  NEC メタルキャンTO-18
  2SA915に似ている音ですが更に透明感と滑らかさを感じます。

No.4: 2N2907A  ST メタルキャンTO-18
  2SA915、2SA718に似ている同系統の音です。
  奥行き方向の表現が良くなり空間が広く聞こえます。個々の音の分離も良し。
  (2N2905Aも同じ音で2N2907Aより若干良いかな?)

No.3: 2SA603  NEC メタルキャンTO-18
  非常に滑らかで響きが美しい特徴のある音です。広がり奥行きもあります。
  定位も問題無いと思います。
  これを色づけと言えばそうなのかも知れませんな。

No.2: 2SA1546  NEC TO-126 高精細度CRTビデオ出力用(爆)
  凄く緻密で高域がもの凄く伸びており、主張する訳では無く自然です。
  見通しが良く空間が広大で非常にリアルです。
  ただし豊かに鳴る訳じゃないですな。色づけが無いクールな音です。

No.1: 2N4033  ST メタルキャンTO-39
  相変わらずの1位。響きが素晴らしく滑らかで潤いがあります。
  細かい音も明瞭で個々の音も分離良く鳴らします。
  豊かな音にもかかわらず滲みが無く、リアルな空間表現と感じます。



【組み合わせが難しい】
さて、最高順位のトランジスタだけを使用してしばらく使ってみますと、
ちょっと色付け過剰な様な気もしてきまして、試行錯誤で取っ替え引っ換え。
何とか傾向を掴む事ができました。
やっぱり使用場所に応じて適材適所を選んだ方が良さそうです。
詳細回路図は古いままですが、こちら→回路図
下図は適材適所の説明図です。
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何かね、直接に音に反映するのがQ90,Q92,Q95の様な感じです。
Q89,Q93,Q94は極力色づけが無く高域まで伸び切っている物が良さそうです。

具体的にどうしたか? 掲載にあたって再現性も考えて悩みましたが、
まあディスコンで限りある部品を皆さんで分け合いましょう。(爆)
Q89   →2SA1546   または2SA915,2SA992等。
Q90,Q92 →2N4033
Q93,Q94 →2SC4001   または2SC1845等。
Q95   →2SC1216   または2N3019等。

この通りである必然性はありません。好みの問題ですな。
2SA1546、2SC4001はサトー電気さんから買えるかも知れませんな。
2SC1216は検索すれば在庫があるパーツ屋さんも少しありますな。
お願いだから、いずれも大人買いはやめましょうね。(爆)
2N4033、2N3019は現行品らしくRSコンポーネンツとかDigi-Keyで扱ってます。
STのメタルキャンTrは大人買い可能ですよ。(爆)
大人買いする前にご自身で試聴して、本当に良いかどうか確認しましょう。(爆)

そして基板の写真を参考掲載です。銅箔テープでGNDを引き回してます。
水色の部品は例の4.7uFです。
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汚ねえ基板だなオイ。え〜まあ検討後つまり戦場跡という事になります。
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【その他】
本日も先ほどまで悩んで試聴してましたが、すごく難しかったです。
何日も何時間も同じ曲の出だしを聴き込んで非常〜に疲れました。
(まあ違う曲も試聴してみてますが、休み休みじゃないと判断が狂いますな。)
また寿命が縮んだ訳ですな。(爆)
でもお陰さんで、すんげー良い音になりました。(爆)

次回は当機の応用編みたいな無駄話でお茶を濁そうと思います。(爆)


【注意事項】
実験や個人的な使用は自由でしょう。しかし、当方考案の回路や検証を断りもせず
商品などに採用したり記事に掲載したら駄目ですよ。パクりはイケません。
そして当方はめんどくさいので一切サポート致しません。(爆)


以上です。




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オールディーズの名曲です。下図は日本語カバー曲のジャケット画像。
同時期にリリースされた2枚。  当方が産まれる前ですな。(爆)
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食いしん坊(爆)    2016.04.24画像入替。






出典とかリンク元を明確にした「引用」。引用はパクりとは違いますな。















2017.12.29追記。
9月から告知致しておりましたが、予定通りコメント蘭を削除させて頂きました。
今までコメント頂きました皆様には感謝申し上げます。ありがとうございました。





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by ca3080 | 2013-10-19 22:43 | オーディオ&電子工作
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