DEPP-HPA⑤FET-Inv.Darlington版

今回のシリーズは検討途中の内容まで備忘録として残す様にしています。
その結果チンタラ進んでいる様に感じるかも知れませんな。





いや〜それでもテキトーに省略し端折って記載しています。
検討し尽くしたとは到底言えませんし。





MOSFETですが、品種を選べば滑らかさや高域の伸びが得られる事が判りました。
MOSFETだけで組めば差動2石で済むんですけど、そうはいきませんでした。
低域がやせ細って弱々しい音になる訳でした。

てな訳で、バイポーラの時に効果的だったインバーテッド・ダーリントン接続に
する訳で御座いますな。
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上記は動作だけを考慮した基本回路ですが、
音質もありますので下記回路にて実験致しました。
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*Q1、Q2ですが前回の結論として2N7000が最良という事でしたが、
 同等品で面実装の2N7002を使用してみる事と致します。
 消費電力はQ3、Q4が受け持ちますので、Q1、Q2は面実装でも無問題。
*面実装で選別が困難かも知れませんな。
 当方は非公開の自作ジグを使っておりまして容易です。(爆)
 そのうち記事にするかどうかは判りません。(爆)
*2N7000と2N7002の音質差はほとんど無いと予想していますが、それを確認。
 (しかも2N7000に対し2N7002の製造メーカーが異なっています。)











【基板の改造】
バイポーラのインバーテッド版から改造しました。
下図は改造前です。メタルキャンのバイポーラです。
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下図は改造後ですな。
カップリングコンデンサとメタルキャンTrを外してMOSFETにしました。
バイアス回路は近い値なので微調にて完了。
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拡大してみました。
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そして半田面側ですな。
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CR部品の種類は当ブログでお馴染みの奴です。お判りかと思います。











【動作確認と測定】
問題なく動きました。
使用可能範囲内かどうかスペックを見て部品を選択しペア選別するだけで、
おそらくは何に変更しても問題なく動く事でしょう。
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カッ! まぶすぃ〜!


歪率です。これは期待通りで、
バイポーラの時と同じように歪率1/10です。劇的に改善しました。良い感じ。
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そしてf特です。
2N7000版の時は20Hzで3dBくらい落ちていましたが、
2N7002+Inv.Darlington版は特性改善されて良好ですな。
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期待度高!











【2N7002+Inv.Darlington版の音質】
2N7000だけの版との比較。
高域の滑らかさや艶、広い空間などは変わらず、低音が出る様になりました。
これはつまり、
2N7000と2N7002は同じ音であるという事がひとつ。
そしてバイポーラの時と同じように、
インバーテッド・ダーリントン化する事で低音が改善されるという事がひとつ。
期待通りの結果でした。

2N7002ですが、同じ様な面実装のMOSFETで使えそうな品種があります。
BSS138
2SK1589
2SK1062
しかし、ちょっと当方は面倒臭くなってしまいまして、
それらに交換した場合の音質確認までは実施しておりません。










【2N7000版の基板もInv.Darlingtonへ改造】
PNPのパワーTrですが、ほんとうに2SA1358YでOKなのか?
それも含めて判断してみようと思いました。
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こういうトランジスタを使ってみました。
普通の回路ですと2SA1358Yよりも良い音なんですが?
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どうやらDEPPにはそういう結果にはならない様で?
まあいいや。
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【2SB744を使った場合の音】
音質は前段のMOSFETが支配的で大きな変化にはならない感じですが、
2SB744Aよりも2SA1358を使用した方が硬質で高域寄りな感じです。
2SB744Aの方が控えめな感じです。 ん〜〜、眠いかも?(爆)
2SA1358の方が残響などが目立ちます。
やはり2SA1358を使用した方が響きが乗って面白い音かも知れませんな。
DEPP回路は普通とは違う結果になるという事ですな。











【JFET-Inv.Darlington版】
インバーテッド・ダーリントンとして使用すれば面実装のMOSFETも使用可能。
という事はJFETも使えるんかいな?
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2SK209BLを使用しました。
2SK117BLと同じ特性です。
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動作はします。

音質も2N7000とほぼ似た様な音が出ています。(DEPP回路では、の話。)
若干細めな様な気もしますが気のせい程度?


下図の通り、周波数特性は良好な感じでした。
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特には問題無さそうな感じですが、
ただちょっと、歪率のグラフに気になる所があります。
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クリップ電圧が低いです。

下図の波形ですが、
Lch(橙)は2N7000のMOSFETですが、
Rch(桃)は2SK209BLでJFETです。
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【JFETのクリップ電圧が低い理由?】
まあON抵抗だとは思いますが。

2N7000のON抵抗は1.9Ω

2SK209BLあるいは2SK117BLのON抵抗はデータシートに未記載ですな。
しかし同じ特性の2SK362、2SK365のデータシートには記載があります。
ON抵抗:80Ω
2SK209も、2SK117もON抵抗は80Ωくらいでしょう。

んーやはり、
今回のDEPP回路でON抵抗が80Ωというのは大き過ぎな感じがします。


それをシミュレーターで確認してみました。
下図の様に左側がJFET、右側がMOSFETとしまして、
ドレイン電圧が最適になる様にバイアス調整を致します。
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下図みたいな感じで左右の動作電圧が同じになる設定を探します。
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そしてドレイン波形を観察してみますと、
下図の様にJFETの方はクリップしますな。
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つまり、
おかしな現象が発生したのではなく、
このDEPP回路にはJFETは向いていない、という事ですな。(爆)
クリップ電圧が低くてもOKなら採用可能です。(爆)













続くのかな?
知らん。(爆)
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当方は一切のサポートを致しません。だって古典回路だもん。(爆)
古典回路なので誰でも自由に自己責任の範囲にてご利用可能です。
局部帰還にして独自化した部分も大した方法じゃないのでご利用OKと致します。

しかし当記事の定数や部品のまま使うのではなく、自分で設計して下さい。
解らない所があったら参考書を見れば載ってますよ。
そして皆さんが設計されたものに関して当方は一切関知致しません。
たまたま定数が一緒でもそれは偶然の一致です。当方は無関係。(爆)
面倒な事を持ち込まれる可能性があるので、お墨付き(許可)は付与致しません。




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by ca3080 | 2017-09-07 23:46 | オーディオ&電子工作
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