DEPP-HPA①音質対策は必要か?

半導体DEPP回路でヘッドホンアンプ。音質面に集中して投稿シリーズを開始します。
出力トランスだけあれば同じ音になる? どうやら違う様です。





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【アホアホDEPP回路に意味あんの?】
元は古典的な回路ですな。
*真空管回路を半導体に移し替えた訳じゃありません。
 その方法では半導体に最適化されていないため良さが出ません。
*元の真空管アンプ回路にある設計思想まで引き継いじゃうから、
 二番煎じの劣化版にしかなれません。移し替えじゃ駄目でしょう。

よって当方なりに基礎から半導体で考え直してみました。
それが下記リンク先の過去記事でした。
①古典回路
②入力トランス削除&低域改善
③小変更でオリジナル化!
④差動の縛りとTr選定
⑤試作と測定、音質傾向

定番の方法では定番の音質が付きまとうんですな。
教科書的な方法で設計すると、ありがちな普通の音になっちゃうんですよ。

そういう縛りからも脱却するためアホ回路になっています。(爆)
e0298562_19362365.png
実は、アホ要素が音質の重要ポイントです。(爆)
その結果、今まで無かった様な新しい音が出てきたのかも知れません。

変態DEPP回路なのでDead Ended Poor Panicでおねげーしますだよ。
バカだから放っといて頂戴!(爆)











【新しく投稿シリーズを始める前に】
今回の内容ですが、更なる回路変更を行う前の現状把握です。
音質的な傾向を掴み損ねる事がない様に、
数カ所の部品を変更しつつ確認しておきます。

牛の歩みも千里な感じで中々進みませんがご勘弁願います。


まずは判っている事ですが、
*今回の音質は、出力トランスの音だけではない様です。
 どうやら「出力トランス+アホ回路」による音質の感じがします。
*使用するトランジスタの音質傾向は確実に影響しています。
 ダーリントン後段は意外にもパワー感のあるトランジスタが適していました。

それでは、それ以外の部品はどうでしょうか?
という事で、下図の基本回路のまま普通の部品で作ってみようと思います。
e0298562_19380555.png
この緑の枠線の回路は「基本回路」という事と致します。

これを一般部品で作成しまして、影響具合を把握しようと思います。
具体的には下図の感じです。
e0298562_19392356.png
カップリングの4.7uFはいつもの音が良いセラコン。
共通ソース抵抗はデールの巻線抵抗としました。

それ以外は、
ただのカーボン抵抗。金皮抵抗。普通の低雑音トランジスタ2SC1843。
普通のコンデンサのニッセイMMT。
これでも特徴ある音のツヤとか広がり感が出てくるでしょうか?










【一般部品で作成】
こんな音が悪い部品で作っても意味が無いじゃん?
いやいや、
こんな感じで何個か作って動作や特性を確認し音質も聞いてみますと、
より理解が深まりますし、各々の細部がどれだけ影響しているのか、
影響の度合いも実感する事ができます。
どんだけ悪く出るのか、どんな風に悪くなるのか?

基板ですな。
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そして実験用ベースですが、
電源ICをアンプ基板に近づけたんでした。
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【一般部品で作った時の音質】
んー、妙な広がりは少しありますが、
突っ張った感じと硬さ(キツさ)を感じます。
音質に癖がありますね。けっこう悪く出ましたよ。(爆)

つまり、単純に出力トランスとDEPP回路だけじゃ駄目だったんですな。
むしろ抵抗やコンデンサのキャラクターが凄く影響する回路なのかも知れません。
やっぱり当方独自の音質対策はかなり効いていたという事ですな。
真空管アンプとも違う音質だった秘密はここにある訳でした!










【抵抗だけを変更する】
怪しいのはNFBの金皮抵抗ですが、
まあ抵抗全部を交換してみようと思います。
ニッコームとススムの板抵抗に変更いたします。
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抵抗のみ交換致しました。

さて、音質ですが、
おお突っ張り感と硬さがだいぶ取れました。
かなり変わりますなぁ〜。予想以上の影響度があります。
最低でもニッコームの板抵抗にすべきという事でしょう。

しかし、
高音の7kHz〜10kHzあたりが団子になって伸びきっていない風に聞こえます。
これは?
んー・・・
MMTの気がします。(爆)













【電源のデカップリング0.1uFを交換】
という事でMMT0.1uFをセキセラに交換しようと思います。
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これはB特性などの±10%級の物にします。
F特性は駄目ですよ。
F特製のセラコンは品名が「104Z」となっている事が多いです。要調査。

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たった1箇所だけ部品交換。(Lch、Rchを合わせると2箇所。)
ニッセイMMTからセキセラB特性。

音質は?

うおっ変わるねぇ〜。
これだけで、すごく影響しますね。
FK26X7R2E104Kに交換したら、それだけで音がスッキリしました。
MMTは駄目だねぇ〜。(爆)
最高の0.1uFを使えばもう少し良くなるでしょう。

電源回路を変更すれば音質もかなり変化するという事が予想できますな。

ダーリントン前段は2SC1843Eのままですが、
それよりもCR部品の方が影響は大きい感じがします。







敏感ですな〜。












【影響度のまとめ】
下図の様に、信号経路にはNFB抵抗以外には抵抗器が入っておりません。
それだけ音質劣化要因は少ない訳です。
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しかし、影響する箇所は少ないですが、
それぞれの影響度は大きいという事が判りました。

やはり、
下図みたいな音質対策をすればテキメンに効くのかも知れませんな。
たったこれだけの対策で嘘みたいですな。
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【引き回しのポイント】
部品と回路以外にも重要な点があります。
配線の引き回しですな。
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【定格など部品選定】
そして部品選定のまとめです。
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【次回以降の予定】
あとちょっと、低音が弱い感じもあります。
ツヤツヤな音ですが、超高音質のHPAと比較すれば透明感が少し足りない?
詳細な音質比較をするとボケている所もあります。
癖みたいな所も少し残っています。
そしてわずかに聞こえる「サーッ」という雑音ですな。(爆)
これらが課題です。

次回から回路変更して対応策を入れてみます。














当方は一切のサポートを致しません。だって古典回路だもん。(爆)
古典回路なので誰でも自由に自己責任の範囲にてご利用可能です。
局部帰還にして独自化した部分も大した方法じゃないのでご利用OKと致します。

しかし当記事の定数や部品のまま使うのではなく、自分で設計して下さい。
解らない所があったら参考書を見れば載ってますよ。
そして皆さんが設計されたものに関して当方は一切関知致しません。
たまたま定数が一緒でもそれは偶然の一致です。当方は無関係。(爆)
面倒な事を持ち込まれる可能性があるので、お墨付き(許可)は付与致しません。


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by ca3080 | 2017-06-30 20:36 | オーディオ&電子工作
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