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レコード・スタビライザー

おもし。ウェイト。スタビライザー。自作です。
これが無くてもレコードは再生できます。(爆)




レコードが反って曲がっていたら上から抑えるスタビライザーも要るかも?
色々な市販品があるので買えば良いでしょう。
ただし、
当方には買えない値段なので作ってみました。(爆)




【スタビライザーが使えないプレイヤー】
プラッターにサスペンションがあるプレイヤーは難しいですな。
重たいスタビライザーを乗せるとプラッターが下がっちゃいます。
当方の持っているDualのプレイヤーは駄目みたいです。
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トーレンスのレコードプレイヤーも同じやつがある様ですな。
ゴムベルトの位置がずれちゃうんでNGかも?

SL-1200シリーズはスタビライザーが使えます。






【反り対策以外の話】
世の中には響きを無くす目的では無く、
響きを調整するタイプのスタビライザーも多く存在します。
いい感じの響きが残って、嫌な響きは消えるという訳ですな。

当方はそれじゃ駄目な感じです。完全に響きを抑える方向で作りたい。
レコードの音溝に記録された音だけを引き出したい!

レコードを再生する時にアンプ類の電源をOFFにしてみますと、
レコード針と音溝の振動だけで音を聞く事ができます。
レコード・スタビライザー_e0298562_756127.png

これは針と音溝の箇所だけが振動しているんでしょうか?

何かね、それにしては大きい音で鳴るプレイヤーがあるんですな。
レコード盤全体が響いている感じがする訳です。
たまにキィィ〜ンとかね、プラッターが鳴っている様な音も聞こえます。(爆)
レコード・スタビライザー_e0298562_7582120.png

当方のDualのプレイヤーはそんな感じです。
この響く音で音作りしているとしか思えないんですよね。
響きがいいかも知れないけど、デミソースかけすぎです。濃すぎ!
何でもデミソース味。寿司も。(爆)
だから当方はDualのプレイヤーを使わなくなっちゃったんで御座います。

Dualのプレイヤーはしょうがないとして、
改造プレイヤーの方で色々やってみた訳です。
プラッターの振動を抑える、または強力な防振ターンテーブルシートを使う。
そしてレコード盤それ自体の振動も対策する。
という改造を入れました。(過去記事参照→ お皿シート。)
その仕上げとして、
レコード盤を上から抑えるスタビライザーが要る訳なんで御座います。
レコード・スタビライザー_e0298562_84178.png








【作る】
当方が使っていた古いやつもありましたが破棄しました。(爆)
レコード盤を抑える直径が小さかったのも弱点ですな。
更に、材質にも難がありました。
前のやつは茶筒の蓋です。(爆)
その中に詰め物をして作ったやつですな。外筐が鉄でした。下図の物です。
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鉄は磁石に付いちゃうのでカートリッジに悪影響がありそうですが、
直径が小さいから距離でごまかしていました。(爆)

非磁性材の物ですな。今回はガラスにしました。
帯電列からすると、ビニル盤とガラスは静電気が起きる組み合わせ?(爆)
まあスタビライザーは紙のレーベル上に乗せるので問題は無いでしょう。
(ガラス製のターンテーブルシートは静電気とか大丈夫なんでしょうかね?)

という事で、響きにくいガラスです。(爆)
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何かの空き瓶です。
カートリッジが接触しない直径です。

この中に重りを充填するので、くびれがある形がポイントですな。
重りが中で動きにくい様に、ボンドをちょっと付けながら詰めていきます。
エポキシボンドです。じっくり作業するので90分硬化タイプを使いました。
レコード・スタビライザー_e0298562_8224632.jpg

ボンドは少しづつ程度で問題ありません。押し込む方が重要。
中身が動かなければOK。

充填する重りは?
使わないスピーカーケーブルをブチ込んでみました。(爆)
スズメッキ線です。より線ですな。音が悪いのでこんな用途しかありません。
仕上がりの重さも考慮。軽くしたい場合は半分を繊維にする等でOKでしょう。
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最後にエポキシボンドを流し込んで表面を固めます。染み込ませる必要は無し。
固まるまでは水平な場所に放置しました。
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泡立ってますな。(爆)

1日経過後。固まった様です。
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次はコレです。
イカの塩辛。(爆)
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この蓋だけを使いました。
ビニル盤とガラスの間に樹脂でワンクッション入れるという訳ですな。

塩辛のシールですが粘着材がのこりまして、それを取るのが苦労だったりします。
リモネン系の洗剤はスチロール樹脂を侵す可能性があります。
ホワイトガソリンなら簡単に綺麗に拭き取れますが、火事になる危険があり禁止!
アセトンは樹脂の表面が荒れるので効きすぎです。いずれも使用禁止という事で。
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直径はレーベル部分に合わせてカットします。
カートリッジに接触しない寸法とします。
(完璧じゃありません。当たっちゃうやつも有り。真似しないで下さい。)
2016.05.25 カートリッジの画像追加。
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これを加工します。まずはセンター穴ですな。
真ん中にいいかんじに凹みがあるので、そこに穴をあければ簡単ですな。
最初は小さい穴をあけて、徐々に大きくしました。
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レコード・スタビライザー_e0298562_82941100.jpg

φ7.5mm〜8mmですな。

次に外周をカットしました。
割れやすい材質みたいなので、徐々にカットしていきました。
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レコード・スタビライザー_e0298562_8324923.jpg

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最後のカットはハサミで切りました。
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こんな感じでカット完了。
レコード・スタビライザー_e0298562_834924.jpg


次に合体します。
レコードプレイヤーに乗せて回転させてみて、位置出しを行いました。
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ボンドの接着強度を増すために、カッターでキズを付けました。
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この部分を接着するボンドはスーパーXですな。
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ボンドが固まったら完成です。







【完成品の確認など】
レコードプレイヤー、およびレコードに乗せてみました。
サイズはピッタリでしょう。
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次に重さですな。440gでした。当方的には丁度良い重さです。
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効果はこんな感じです。
反りが最も激しい盤を探して効果確認! 普通はここまで浮きませんよ。
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まあお判りでしょうが、上記のEP盤アダプターが薄いですな。
下図みたいな厚い物は不適合です。
レコード・スタビライザー_e0298562_841196.jpg


塩辛のフタに工夫するなど対応策は色々ありますが、
当方は薄いEPアダプターを作って常用しています。
レコード・スタビライザー_e0298562_8423294.jpg

左のやつが常用品。右のは失敗作ですが、センターズレのEP盤に使えます。
厚み1.6mmです。材質は基板です。






改造ターンテーブルに完全適合!
見た目の他には無問題!



記事の内容は鵜呑みにせずご自身で実験評価して下さい。
そして当方はめんどくさいので一切サポート致しません。(爆)

以上です。

















今回の作品は輝いてます。(爆)
スパンコール等を詰めれば、ミラーボール化も可能。(爆)
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♪きーらきら光るぅー、ガラスぅー瓶〜♪













byみづえ (爆)
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by ca3080 | 2016-05-22 09:56 | オーディオ&電子工作
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