ER-4S その③ ケーブル作成

ER-4S、ER-4Pを更に高音質化するケーブルを作成します。
そこに至る原理や考察などは前回までの投稿① 投稿②をお読み下さい。



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【特殊コネクタを作る】
ER-4シリーズは下図の様に、ケーブル部分とトランスデューサーを分離出来ます。
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ケーブルを作る時に問題なのはこの特殊なコネクタですな。
簡単には手に入らなさそうですし、高そうです。(爆)
よって自作致します。

まずはユニバーサル基板です。
両面スルーです。ガラエポよりコンポジットの方がカットし易いですよ!
これを下図の様にカットします。つまりコネクタの台座ですな。
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コネクタ端子はピンヘッダを利用します。ピンヘッダはどこにでも売っていますな。
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*上図の様に寸法が合わないので調整します。
*黒い樹脂の部分を動かして寸法調整します。端子をカットしてはいけません!
 端子をカットするとシャープエッジになってトランスデューサーを痛めます。
*黒い樹脂には出っ張りがあり、それも邪魔なのでカットします。
*金メッキに見えますが、「金色メッキ」という物もあります。(爆)
 金メッキは下地にニッケルメッキが施されています。
 どっちが良いかは貴方の耳でご確認。(爆)
 まあ聴き分け不能な程度ですから気にしない。

次に端子を曲げます。
説明が面倒なので下図の写真をご参照。(爆)
ホット側とGND側は違うので、形状をよーく観察してご理解願います。(爆)
失敗しても安価なので再挑戦して、良い形の物を作る様に努力します。(爆)
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出来上がった自作コネクタの最終調整をします。
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【特殊ターミネータを付ける】
音が良くなる、特殊なターミネータです。
ER-4に適した回路図と定数は前回の投稿②をご参照下さい。

これはトランスデューサーの根元に配置しないと意味がありません。
よって、下図の様な場所に実装する必要があります。
音が良い68pFを付けます。当方はGRM1885C2A680Jを使いました。
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次に3.3Ωですが、良い物は非所持なのでススムRRの10Ωを3パラにします。
3個を重ねて半田で並列状態に固定してから基板に装着した方が良いと思います。
音が良い2700pFはTDKのC2012C0G2A272Jを使いました。
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*3.3Ωと2700pFをつなぐジャンパーを忘れずに。
*テスターとルーペで最終チェック!





【Y型ケーブルの、Vの部分】
*イヤホンを引っ張っても多少は強くなる様に補強の糸を入れてみました。
 使用した糸は超高強度繊維のダイニーマ糸です。まあ釣り糸の1号〜1.5号ですな。
*ケーブルを触るとガサゴソ言う問題ですが、綿紐はガサゴソ言います。(爆)
 そして太いエナメル線はピャンピャン鳴きます。(爆)
 でも音質最優先なのでしょうがない。(爆)
 ピャンピャン鳴かない所で妥協しまして、
 綿紐はφ2mmを一本、φ0.3のエナメル線を2本通すという事と致しました。

綿紐です。ワックスコードです。芯は抜きます。
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補強糸を通します。それには針みたいな物が必要です。エナメル線を針にしました。
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次にφ0.3mmのエナメル線を通します。1本を半分に折って通しました。
ダイニーマ糸が抜けない様に注意ですな。
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【特殊コネクタと合体!】
半分に折って通したエナメル線は折れた先端をカットして2本に分離します。
それを配線します。ダイニーマ糸は熱に弱いので注意!
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この時点で配線のプラマイをテスターでチェックします。
写真とは反対側にある末端に印を付けておきます。マジックペン等でOK。
後でもテスターチェックは可能です。

補強のダイニーマ糸を基板に縛ります。ほどけちゃうと意味がありません。(爆)
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耳元の屈曲に対して補強を施します。
紙テープを細くカットしてちょっとだけ巻きました。
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綿紐を元までかぶせます。
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これを固めます。ホットボンドを使用しました。
形が悪い場合は適温のコテ等で微調整できます。固まったらナイフで削れます。
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ハンダ玉を埋め込んじゃった様ですな。やりなお島忠。(爆)





【中継基板】
中継基板にはイコライザーとして作用する部品を実装します。
定数と回路図は前回の投稿②をご参照。
まずは基板です。両面スルー基板を下図の様にカットしました。
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これに部品を付けます。
47ΩはススムRG、10ΩはススムRR、
高音質の0.1uFはTDKのC3216C0G1H104J160AAを使いました。
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ちょっとややこしい実装ですが回路図通りになる様に配線します。





【中継基板の配線】
作業し易い様に綿紐は引っ張って避けておきます。
既にマジックペン等でプラマイの印を付けておきましたから、
その印に従って、GND側にチューブを被せました。
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中継基板を最終的に固定する構造(収縮チューブなど)も入れ込んでおきます。

ダイニーマ糸を基板に結びつけます。綿紐の寸法に合わせます。
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最終的に仕上がった時の、綿紐の緩み具合は音質に影響します。
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綿紐がブカブカですと、エナメル線がピャンピャン鳴きます。
綿紐がキチキチですと、綿紐も合わさって違う震動モードで鳴きが生じます。
適度なユルさにしますとダンプされて、音質も良い感じ。(爆)
これはRCAケーブルを作る時にも言えます。要注意。

半田付け配線します。ダイニーマ糸は熱に弱いので注意です。
エナメル線はダイニーマ糸よりも余裕を作っておきます。
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【Y型ケーブルの、Iの部分】
ミニプラグ側ですな。これを中継基板に接続します。
φ0.4mmのエナメル線を綿紐に通して作りました。LRとプラマイで4本です。
1本の綿紐にφ0.4のエナメル線を2本通すのは音質的にお勧めしません。
まあこれを半田付けします。
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これをホットボンドで固定してから、収縮チューブで仕上げました。
ホットボンドを付けないと使っているうちに綿紐が抜けちゃうので注意。(爆)
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ミニプラグを付けて配線完了です。
ミニプラグ根元の綿紐が抜けない様に工夫が要ります。収縮チューブだけじゃ駄目。
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3段キノコは当方の耳に合わないので2段に改造しています。





【ガサゴソ音対策のクリップ】
市販の安物クリップをそのまま使用しました。
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2個使った方がガサゴソ音が小さくなって良い感じでした。
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うまく付かない場合はイヤホンケーブルにバインド線を巻き付けて、
バインド線の方にクリップを装着すれば大丈夫ですな。

4ピンミニジャックですが、iPodとMacBookProには使えませんので
3ピンの変換コネクタも作ってみました。これにて完成。
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2017.02.25 下記画像を追記。
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当方オリジナル加工イヤーピース。
ヨロチクビ〜〜〜〜!(爆)










【音質】
f特は変わりませんので高域の落ちは感じません。感度が2倍、音量が倍ですな。
よって音質を比較するにはAMPの利得を調整する必要があります。

それで元のER-4Sに対して、どう変わったのか?
すぐ判るほどの音質差です。けっこう良くなってます。
ビニール線に特有のブリッヌメッという感じの音は消えました。
高音はカサカサした感じも無くなりました。カサつく音は抵抗の癖と思います。
嘘くさいビニールの滑らかさでは無い、自然な音の伸びがあります。
開放的な感じです。空間も広くなります。
細かい音が前後左右に分離して展開し、各々の楽器も聴き分けが楽です。
低音がよく聞き取れる様になりました。高中低のバランスも良くなった印象です。

抵抗値が半分になった効果もありますな。
0.1uFを足したので高域の鮮度みたいな情報も耳元にとどく様になったのかも?
配線材も抵抗もコンデンサも最高の高音質部品を使いましたしねぇ〜。
特殊ターミネータもかなり効いていますし。

元のケーブルに戻せばすべて元通りですから気兼ねなく作れますな。
まあ外出時に使うのは恥ずかしいですから室内用ですが。(爆)
オリジナルのER-4Sを飛び越えた超高音質イヤホンになりました。(爆)

明瞭に聞こえますのでAMPが良ければ音痩せも感じません。
当方は、元のER-4Sにも増して音量を絞る傾向になってきました。
自然な音量で聴覚をいたわりましょう。

以上がイヤホンの最終回答です。
当方的にはもうこれでいいや。大満足。




記事の内容は鵜呑みにせずご自身で実験評価して下さい。
そして当方はめんどくさいので一切サポート致しません。(爆)

以上です。



















2017.02.28 下記を追記。ER-4Sの後継機種、ER4SRについて追記します。
2017.08.22 やはり責任が持てませんので追記した内容を削除しました。
ER-4SとER4SRは全く異なります!
当記事は
ER4SRに対応できません!!
勝手に勘違いしない様にお願いします!



皆様から貴重なコメントを頂いておりましたが、
上記の理由により削除させて頂きました。

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by ca3080 | 2016-02-21 11:07 | オーディオ&電子工作
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