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配線材について

ワイア、ケーブルについては多くの方が悩みの種であろうと思います。
色々調べても対立する意見があったり様々な方式があったりでよく判りません。




今回の投稿はそんな配線材を検証というか試聴してみました。
そして最高の高音質ケーブルを爆安で作成します。(爆)
 (本稿は、8Ωのスピーカー用線材は非該当となります。)



【ちゃんと評価する手段】(2014.07.29 少々加筆。)
まあ諸説紛々の原因は、メーカーが宣伝目的で適当な話をでっち上げてます。
また試聴する時の機器が駄目音質とか、人によって求める物が違うとか、
色々あると思います。
手段としては2点です。
*まず「良い音」という定義を明確にする事が大切ですな。目標を定めます。
 自分の欲する音質とはどんな物か具体的にリストアップしてみます。
 その中で優先順位を決めます。
*次に、同じ「良い音」で統一された機器を使う事が必要です。
 目標の音質に合致した機器を全ての場所に使います。
 持っていない場合は困りますな。
 駄目音質の機器を使ったら音質の聴き分けが不能になる場合が多いです。
 あるいは駄目音質を補正する様なワイアを選んでしまうでしょう。




【良い音の定義とは?】
当方の方向性を、再度記載致します。
歌い手や楽器の位置やマイクからの距離がピンポイントに聞き取れる。
反射音や残響の響きは、まるで自分が演奏会場に居る様に感じる。
そういうリアルな音を追求していくと、音楽も心地よく鳴る様になります。




【改めて試聴してみる】
ここでは有名メーカーの逸品とかは出てきません。駄目だもん。
でも材質とか構造などによって特徴がある様に感じます。
当方も、新しいヘッドフォンアンプを作成してますから、再試聴しました。
簡易的なRCAケーブルを3種づつ作って相対比較しました。
そして試してみると音の差は大きいですよ旦那。
トランジスタを変えた位に音が違いますな。
ヘッドフォンのケーブルよりも、RCAケーブルの方が変化は大きいです。
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こんなんかよ? まあ笑わないで試してみるが吉ですよ。
PCOCCとかも試しましたがビニルのより線だからか、全然駄目でした。
PCOCCよりも、LANケーブルの中身の線(PE単線)の方が良い音でしたね。




【試聴結果】
下記の結果も当方の主観ですからご参考程度で。
*より線、単線
 より線:音が膨れ滲んで厚みが出ます。奥行きが狭い。当方はNG。
 単線:定位が明確で混濁感が無く奥行きが再現されます。良い。
 単線を並列にする:色艶は変わりませんが定位が曖昧で奥行きが狭くなります。
 導線の表面:粗さが無い鏡面の方が良い傾向です。
*メッキ
 錫メッキ:中高域が明るい様な色が付きます。代わりに奥行きが狭い?
 銀メッキ:何やらヤラしい明るい音になります。
 メッキ無し:色づけが無いので、比較するとドライな音と感じます。良いです。
*シールド線:鈍る。曇る。太る。駄目ですな。
*被服とか線種
 ビニル:最悪で、膨れて混ざり合って平べったく目前で鳴る様に聞こえます。
 PE:ビニルより良いですが、音に厚みが生じ滲みます。奥行きも狭い。
 テフロン:変な色づけがあります。面白い音かも知れませんが奥行きは狭い。
 UEW単線:バランスが良く滲みも無く奥行きもあります。
 PEW単線:UEWより3次元的な音の表現が少し優れている様です。若干艶あり。
 黒エナメル単線:PEWと違う艶があります。高音質ですが好みの問題ですな。
*保護スリーブ
 綿:色づけ無し。ギラツキが押さえられ焦点が明瞭でシックな音になります。
 絹:テフロン程じゃないですが色づけ? 適度なら良し。過度なら悪し。
 PEの網スリーブ:少し色づけあり許容できれば使用。当方は不使用です。
 紙:けっこう良い。粘着材は音が悪化。耐久性が無いので実用になりません。
*銅線の直径
 細い(φ0.35以下)AWG27以上:全体に繊細な細い音になります。
 最適(φ0.4〜φ0.55)AWG24〜26:バランス良し。
 太い(φ0.6以上)AWG23以下:太い濃い音になります。
*銅の純度や材質
 LC-OFCとか、芯線だけ使ってみると響きが乗る物もあります。
 でも関係無い結果の物もあります。違う原因の気がします。よく判らん。
*方向性:さっぱり判りません。




【試聴結果のまとめ】
OFCとかの高純度線である必要はありません。単線、非メッキならOK。
構造はシールドじゃなくて、ゆるいツイストペアにします。
(当方の環境では非シールドでもハムノイズは全く無しですよ!)
ブラックエナメルは入手に難ありと思いますから、激安のPEWですな。
PEWφ0.55  外側は綿スリーブを使用します。(後記。)
φ0.4くらいがgoodと言う話は47研究所が主張してますな。
スリーブの「綿」ですが、帯電列では+でも−でもなく、ゼロボルトです。
また木綿は静電気が溜まりにくいです。その辺が関係するんでしょうか?




【高音質ケーブル自作】
PEWφ0.55はホームセンターで買いました。オヤイデでも入手可能です。
15m小分けのφ0.55。色々あるのでお探し下さい。
本当に綿スリーブが良い音なのか疑問の方はこんな方法で確認出来ます。
PEWのφ0.55にティッシュを巻けば同等の音です。(爆)
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もしティッシュで音が良かったら、下記の綿スリーブを入手しましょう。
 (過去に桜屋電機店で「マル秘」で提供してた様ですな。)
ワックスコード 太さ2mm 綿100%の物 丸紐
  オッサンが購入するのは恥ずかしい手芸用です。(爆)
  でも音は最高です。
  細いと穴通し出来ませんから、2mm以上の物をお勧め致します。
ロウが塗ってありますが、ロウも高音質化に貢献するらしいです。

(2014.07.29 木馬というブランドの物が網も細かく品質が良さそうです。)

①PEWのφ0.55を必要な長さに切ります。
 ワックスコードを導線より10mmくらい長い寸法で切ります。
②芯としてテグス糸とかナイロン線が入っている物は引っこ抜きます。
 テグス糸を抜いても、まだまだ綿の糸2〜3本くらいが入ってます。
 その芯も邪魔なため抜きます。抜けないで残った奴も取り除きます。
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③出来たスリーブに導線を通します。けっこう緩いので簡単です。
④ワックスコードも数種の色を揃えれば良いですが、1色ならば
 極性をマーキングします。
⑤先端処理を行います。PEWは熱に強いので大容量半田ゴテを使用します。
  (ライターの炎で先端を焼くという荒技もある様ですな。)
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⑥あとはプラグを付ければ完成です。スリーブが抜けない様に工夫して下さい。
 (糸で縛るとか、縫うとか。)
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いやもう情報量が違います。歌声は眼前に、残響は遠くの方から聞こえます。
演奏に埋もれていた沢山の音が調和しながら聞こえてきます。
しかも鮮やかで曇りが無く、耳に心地よい。
(音質の保証は致しません。自己責任でご確認下さい。)


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※追記です。本物のブラックエナメルかどうか判りませんが、
 アマゾンでもいくつかそれらしき物がありますな?
 本物のブラックエナメルにしても、現代の物は音質的にどうなのかは不明です。
 注意! 写真は黒い線ですが送られてきた品物は普通のUEWだったという
 情報があります。入手難という事に致します。2014.09.07

 生産元でUEWに変更したが切り替え中との事です。
 写真も入れ替えするが委託なのですぐにできないとの事です。2014.09.11

エナメル線 (0.4φ×4m) 2本入り (HP-2)
エナメル線 (0.4φ×4m) 10本入り (P-21)
 (当方はアフィリエイト等を使っておりませんから何の見返りもありません。)

2014.07.29 ブラックエナメルの被覆はワニスじゃなくてホーローっぽいですな。
  これも大丈夫かな?買ってないので判りません。→エナメル線(ボビン巻)
  太さが不明ですし黒エナメルじゃないかも知れません。2014.09.07
  ブラックエナメルじゃなくても、PEWやUEWも皮膜は極薄で誘電体としての
  悪影響が少ないのかも知れません。加えて銅線の表面が酸化しません。
  それを更に綿紐が帯電除去し、ワイアの機械的震動もダンピングされます。





【基板上の配線材】
ユニバーサル基板とか、配線にφ0.6の錫メッキ線をよく使うと思います。
これも上記の結果から考えますとメッキじゃない方が良いかも知れんね?
当方はホームセンターで買った裸銅線φ0.45を使用してます。園芸用?(爆)
(このページで一番上にある写真に映ってます。)
配線が完了したら松ヤニか高周波ワニスでも塗っておけば錆びませんよ。
また酸化しない様に小出しにして、袋に入れての保管をお勧め致します。
場所によっては被服のあるUEW、PEWを使用すれば良いと思います。
内部配線も50mm以下ならスリーブ不要ですな。





【ケーブルの魔術】
気付いた人も居るかと思いますが、こんな組み合わせも可能です。
被服にビニル、テフロン等を使用し、音がボケますが厚みと迫力感がでます。
そのボケた音を銀メッキ等でギラつかせバランスを取るという手法です。
ヤラシ〜秘技ですな。皆さんもそういう音に騙されない様にしましょう。
(※そうやって作った音は奥行き感が不明瞭で駄目なんですな。)





【注意事項】
上記は当方独自の検討結果ですが、同じ効果が得られるという保証はありません。
記事を鵜呑みにせずご自身で実験評価して下さい。当方は一切サポート致しません。
電線音頭。   ってアンタ。

以上です。







【2015.05.23 スピーカーケーブルの話】

しょうがねーから追記する事にしました。 見た目が悪くお勧めできません。
だけどまあ変な所で悩む人も居るかも知れませんので掲載してみます。

*下図ですが最も抵抗値が低いのは①でしょう。
 しかし①はブヨブヨモワモワの音で最悪です。導線の抵抗値は関係無いんだな。
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*①より②の方が良い音です。②はメッキがありません。
 ①②に共通する音がありまして、厚みのある薄らボケた音です。
 より線の音、ビニルの音です。
*③は単線キャプタイヤの中身ですな。これも周りの樹脂が悪さをしている感じ。
*④はAETのちょっと昔の有名なケーブルですな。まあ悪くはありませんが、
 高域に滲みと色づけが生じて遠くの音も近くなります。⑤の音が圧勝ですな。
*⑥はブラックエナメルφ0.5です。中高域は良いですが低音が苦手です。
*⑤はPEWです。非常に良いですが、浮ついた感じが若干だけ残っています。
 そんな訳で⑤に震動対策を施して使っています。

探求が甘いのでベストとは言えないかも知れません。

*太さは昔から言われているAWG16(φ1.2mm程度)なんでしょう。たぶん。
*むき出しですと錆びますし、被覆の樹脂が極薄の物。
 これはUEWかPEWになります。PEWの方が音に艶があります。(爆)
*震動対策する素材はほとんど空気に近い材質で、誘電体として機能しない物。
 ある程度ダンプする事ができる固さの物。静電気が溜まらない物。
 そういうわけで麻と綿になったんですな。まあ割り箸と綿紐でもOKか?
 竹ひごや厚紙は鳴くから難しいと思います。
*下図の様に太い方が麻で細い方が綿紐(凧糸でも可)。茶色はPEW。
 綿紐は固く巻いています。要所に結び目を作って緩まない様にしています。
 PEWはなるべく空気と触れている方が良いと思います。包むのは駄目かも?
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そして下図が具体例です。あー恥ずかしい。
他人様に見せれば必ず「お前バカじゃねーの?」と言われます。(爆)
この線があるお陰で見た目の信用度はマイナスです。
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作るのも大変で繊維クズが散りますからお勧めできません。指も痛くなります。

そして秘密にした最大の理由は本物のオカルトです。
当方の物は「麻苧」をより合わせた自作の麻ひもなのです。
神社のお祓いで使う神聖な「麻苧」。こっここれは除霊できますよヨヨ!(爆)



[音質確認]
XLO Test & Burn in CD の6曲目にキース・ジョンソン先生が話しながら歩いて
徐々に離れて行く音声が収録されていますが、超リアルな距離感と存在感です。
まさにそこに人が居て英語で喋っている音が、自宅の壁の向こうに歩いて行きます。
自宅の壁の向こう側に数十メートルの空間が広がっている感じです。(爆)

まあアンプとDACとスピーカーが悪けりゃ元も子もありません。
以上、2015.05.23追記でした。














2017.12.29追記。
9月から告知致しておりましたが、予定通りコメント蘭を削除させて頂きました。
今までコメント頂きました皆様には感謝申し上げます。ありがとうございました。





by ca3080 | 2013-04-25 18:06 | オーディオ&電子工作
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